自己肯定感の危ないサイン!音楽と自己効力感で仕事効率を高める方法

あなたに自身を持たせる魔法の力、それが「自己効力感」です。

医学博士で音楽療法士の板東浩です。
自己効力感とは、「私はできる!」と信じる力であり、この信念が行動を促し、挑戦を続ける原動力となります。自己肯定感が低く感じるとき、この自己効力感を高めることが重要です。今回は、自己肯定感が下がったときに現れるサインを確認し、それを自己効力感に変えるための音楽活用法をご紹介します。音楽を使って「できる自分」を見つけ、前向きな一歩を踏み出すための方法を一緒に考えてみましょう。

目次

自己肯定感が下がったときの10個のサインと自己効力感を高める方法

自己肯定感は自分を価値ある存在として認める感覚ですが、過度に依存すると他者との比較や過信が不安を招くことがあります。

本記事では、そうしたリスクを避け、行動力を引き出すために重要な自己効力感に焦点を当てます。自分の力を信じるこの力を育むことで、自由で主体的な生き方を実現し、自信を持って目標に取り組む力を育てることができます。

この力を高めるためには、まず自分の感情に素直になることが大切です。自分の状態に気づき、改善のための第一歩を踏み出すことが必要です。

「自己効力感」
カナダの心理学者アルバート・バンデューラが提唱した概念です。「自分には目標を達成する力がある!」と信じる感覚のこと。この感覚を持っていると、行動する力が湧いてきて、どんどんチャレンジしたくなります。

危ない10個のサイン!あなたは幾つ当てはまりますか?

  • 不安や怖れと常に隣り合わせ
  • 自信がなく受身になってしまう
  • 人に評価してもらわないと不安になる
  • 自分を正当化しないと生きていけない
  • 人と比べて落ち込んでしまう
  • 人間関係にトラブルを抱えやすい
  • 自分の考えや意見が言えない
  • 罪悪感を持ちやすい
  • 生きにくさを感じる
  • 自分の人生は他人に決められている感覚がある

自己評価が下がったときに現れるサインを挙げました。その改善に役立つ音楽活用法を紹介します。音楽を通じて、自分の感情を整え、行動力を引き出す方法を学びましょう。


① 不安や怖れと常に隣り合わせ

「これで大丈夫かな…」「失敗したらどうしよう」という思いが頭から離れない状態。些細な決断にも時間がかかり、新しいことに踏み出せなくなっているかもしれません。

このような不安を解消するために、心を落ち着ける音楽を聴くことが効果的です。ヒーリングミュージックや穏やかなクラシック音楽を聴くことで、リラックスし、冷静な判断ができるようになります。音楽のリズムが心を整え、行動への第一歩を踏み出しやすくしてくれます。

② 自信がなく受身になってしまう

誰かが決めてくれるのを待つ、流されるままでいる。自分から動き出す勇気が持てず、チャンスがあっても見送ってしまっていませんか?本来のあなたは、もっと主体的に生きられるはずです。

特に、アップテンポな曲やポジティブな歌詞のある音楽を聴くことで、自分の力を信じる力が高まります。例えば、ジャズやポップ音楽のリズムは、エネルギーを引き出し、行動を促すための強力なサポートとなります。

③ 人に評価してもらわないと不安になる

SNSの「いいね」の数が気になる、誰かに認めてもらわないと落ち着かない。他者からの評価に依存することで、本来の自分を見失っているのかもしれません。

SNSの「いいね」や他者からの評価に依存していると、自己効力感は低くなりがちです。ここで音楽を活用しましょう。音楽は、他者の評価に頼らず、自分自身を肯定する力を高めます。例えば、ポジティブなメッセージを込めた歌詞のある音楽を聴くと、自分に自信を持ち、他者の評価に左右されることなく自分の価値を実感することができます。

④ 自分を正当化しないと生きていけない

「私だってこんなに頑張っているのに」と、常に自分の行動を説明したくなりませんか?まるで誰かに証明を求められているような感覚です。でも、そんなに自分を追い詰める必要はないですよ。

常に自分を証明したり、説明したりしなければならないと感じることは、自己効力感が低下している証拠です。自己効力感を高めることで、他者の意見に依存せず、自分の力を信じることができるようになります。音楽を通じて、自分の力を再認識することができます。例えば、励ましの歌詞が込められた曲を聴くことで、「私はできる」という自信を取り戻せます。

⑤ 人と比べて落ち込んでしまう

SNSで友人の投稿を見ては「自分だけ取り残されている」と感じてませんか?でも、人生にはそれぞれのペースがあります。比較は自分を不当に追い込むだけです。

SNSで他人と自分を比較して、落ち込んでしまうこと。自己効力感を高めるためには、他人と比べるのではなく、自分のペースで進むことが大切です。音楽を通じて、自分だけのペースで成長することを再確認できます。例えば、穏やかなメロディやリズムを聴くことで、他人の進度に焦らず、自分のペースで進むことができると感じるようになります。

⑥ 人間関係にトラブルを抱えやすい

自分の気持ちを抑え込みすぎて後から爆発してしまったり、相手の言動に過敏に反応してしまったり。これも、自己肯定感が下がっているからこそ、余裕がなくなっているのかもしれません。

気持ちを抑え込みすぎて、後で爆発してしまったり、過敏に反応してしまうことがあります。自己効力感を高めることで、他者との関係もスムーズに進みます。音楽を聴いて心を整えることで、感情のコントロールがしやすくなり、冷静に人間関係を築くことができます。例えば、ヒーリングミュージックや穏やかなクラシック音楽を聴くと、心が落ち着き、感情を穏やかに保つことができるため、人との対話がスムーズになります。

⑦ 自分の考えや意見が言えない

自分に自信がなくて、「こう思う」と素直に言えなかったり、意見を求められても「どちらでもいいです」と濁すことに。本当は、あなたにも大切な想いがあるはずです。自分を大切にしましょう。

自信がなくて、素直に意見を言えない。自己効力感が高まると、自分の意見を堂々と表現できるようになります。音楽は、内面的な強さを引き出し、自分の考えをしっかりと言葉にできる自信を与えてくれます。例えば、アップテンポで元気を与えるポップ音楽やエネルギッシュなジャズを聴くことで、自信を持って自分の考えを表現する力が湧いてきます。また、力強い歌詞や応援歌も、自分を後押ししてくれるでしょう。

⑧ 罪悪感を持ちやすい

「こんなことしていいのかな」「私なんかが…」と、自分を責めがちです。休息を取ることさえ、後ろめたく感じてしまったら危険なサイン。あなたにもちゃんと権利はあるんです。

「こんなことしていいのかな」「私なんかが…」と自分を責めがちです。音楽を通じて心をリラックスさせることで、自己肯定感を取り戻し、罪悪感を減らすことができます。特に癒しの音楽を聴くことで、心を落ち着け、自己効力感を強化することができます。例えば、528Hzのソルフェジオ周波数を使った癒やしの音楽や自然音を取り入れたリラクゼーション音楽は、心を穏やかにし、罪悪感を手放す助けになります。

⑨ 生きにくさを感じる

日常の何気ないことが、妙に疲れる。人と話すのも、外出するのも、なんだか重荷に感じる。それは、自分の価値が感じられなくなっているサインかもしれません。

日常の何気ないことが重荷に感じるとき、自己効力感を育むことで、自分の力を信じ、前向きな行動ができるようになります。音楽は、ストレスや不安を軽減し、心をリセットする助けになります。穏やかなピアノやアコースティックギターの音楽は、リラックス効果があり、ストレスを解消しながら、自分に自信を持つ力をサポートします。例えば、優雅なピアノの旋律を聴くことで、心が軽くなり、生きる力を取り戻すことができます。

⑩ 自分の人生は他人に決められている感覚がある

自分の意思より、周りの期待や「こうあるべき」という思い込みで動いている感覚になります。本来、人生の主人公はあなた自身のはずです。

他人の期待に応えなければならないというプレッシャーを感じることがあります。自己効力感を高めることで、自分の人生を自分で切り開く力が湧きます。音楽を聴くことで、自分が主役であることを思い出し、前向きに行動できるようになります。例えば、力強いオーケストラの音楽や映画のサウンドトラックを聴くことで、主人公として自分の人生を歩む意欲が湧いてきます。高揚感を感じさせる音楽は、あなたを勇気づけ、人生を切り開く力を与えてくれます。

これらのサインに心当たりがあっても、決して自分を責める必要はありません。むしろ、気付けたことはポジティブな一歩です。今この瞬間から、少しずつ自分を大切にする練習を始めてみませんか?

音楽が行動のモチベーションを高めるのは、主に脳と身体への影響のためです。音楽を聴くと、脳内でドーパミンやエンドルフィンといった神経伝達物質が分泌され、これらは「快感」や「満足感」をもたらし、行動を促進していくことに。音楽のリズムは身体と同期し、自然に行動を継続させる効果をもたらします。

焦らず、今日できることを少しずつ積み重ねていけば、やがて自己効力感が高まり、人生をもっと自由に、主体的に生きることができるようになります。

自分の力を最大限に発揮!自己効力感を高める音楽活用法

仕事で自分の力を最大限に発揮するためには、音楽を上手に活用することが重要です。音楽は私たちの感情や体調に強く影響を与えます。音楽のリズムやメロディは、心拍数や呼吸を調整し、冷静さと集中力を保ちながら行動を促進します。日々の業務に適した音楽を取り入れることで、仕事の効率を高めるとともに、自己効力感も自然に育まれていきます。

朝の音楽で1日のモードを決める

仕事が始まる前に聴く音楽は、その日の気分や集中力に大きな影響を与えます。朝の静かな時間にクラシック音楽や穏やかな音楽を聴くことで、心が落ち着き、冷静な判断を促します。心地よい音楽が1日のスタートにリズムを与え、計画的に業務を進めるための土台を整えることができます。これにより、朝から自己効力感を高め、ポジティブな気持ちで仕事に取り組むことが可能です。

集中力を高めるためのBGM

職場での集中力を高めるためには、リズムが明確な音楽を流すことが有効です。特に、ジャズの軽快なリズムやインストゥルメンタル音楽は、精神的にリラックスしつつも集中を高める効果があります。ジャズを聴くことで、仕事中に適度な刺激が加わり、業務に没頭しやすくなります。このように、適切な音楽は集中力を引き出し、自己効力感を高める手助けとなります。

ミーティング前の緊張を和らげる音楽

会議やプレゼンテーションの前にアップテンポの曲を聴くことで、緊張を和らげ、気分を快活に保つことができます。リズムに合わせて自然に体が動き、心身ともに軽やかになります。また、馴染みの音楽を選ぶことで安心感を得られ、冷静にプレゼンに臨むことができます。音楽が心拍数や呼吸を整え、集中力を高める手助けをしてくれます。

仕事終わりのリセット音楽

1日の仕事が終わった後、音楽を使って心をリセットすることが大切です。ヒーリングミュージックや自然音を取り入れることで、仕事の余韻を解消し、心身をリラックスさせることができます。帰宅後のプライベートな時間を有意義に過ごすために、リラックスした状態で帰路に着くことができます。音楽によって1日の疲れを癒やし、再び前向きな気持ちを取り戻すことができ、翌日の仕事に向けた自己効力感も育まれます。

音楽はただの背景ではなく、職場での自己効力感を高めるための強力なパートナーとなります。適切な音楽を選び、仕事に合わせたリズムを作ることで、自己効力感を育て、行動力を引き出すことができます。

音楽アプリの活用

RELAX WORLD MUSIC

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癒やしと眠りの音楽アプリは、日々の様々なシーンに寄り添う音楽です。

聴いた時に心地良さを感じ、心身に良い効果があると言われているソルフェジオ周波数や、医学博士・専門家監修作品をはじめ、カフェミュージック、作業用・集中BGM、オルゴール、自然音など様々なBGMがあります。

音楽がもたらす様々な効果が活動と休息にメリハリをつけ、一日を締めくくる大切な睡眠がより良質なものになることが期待されます。

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ヒーリングミュージック・ ソルフェジオ周波数音楽・クラシック&ピアノ・カフェミュージックなど…

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音楽を使った「行動のトリガー」 ――実践的な音楽ルーティン

人の記憶は、そのときの状況を五感で把握し、総合的にまとめられて深い潜在意識へ保存されています。視覚や聴覚、嗅覚、味覚、触覚に加え、音や音楽などすべてが統合されたものです。この特性を活かして、音楽を日常のルーティンに組み込むことが、行動を促進するために非常に効果的です。

仕事の際も、この「音楽ルーティン」を使うことで、効率的に作業を進めることができます。例えば、過去に達成した成功体験を強化するために、そのとき聴いていた音楽を活用する方法です。特定の曲を聴くことで、成功イメージを呼び起こし、集中力やモチベーションが高まります。成果を上げるために、こうした音楽の使い方が有効です。

「午前中の集中タイム」にはリズム感のあるジャズを流し、仕事に集中できる環境を作り出します。昼休みにはリラックスできるクラシックやヒーリング音楽で心を休ませ、午後の仕事に向けてリフレッシュします。また、特定のプロジェクトの成果を上げるためには、そのプロジェクトに関連する曲を聴いてモチベーションを引き出すことができます。

音楽を使った「行動のトリガー」として、作業効率を上げ、自己効力感を高めるための実践的な音楽ルーティンを組み込むことが、より効果的な仕事を進めるためのカギとなるでしょう。

クラシック音楽の活用

「心と身体は繋がっている」という「心身医学」の観点から、気持ちを生き生きとさせる音楽を日常生活に取り入れることは非常に重要です。

医学博士監修 アンチエイジング・クラシックス

◆ 作品名:医学博士監修 アンチエイジング・クラシックス
◆ アーティスト:Classy Moon
◆ 監修:板東 浩

詳しくは…
・ 配信版は 画像をタップ
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まとめ

音楽は、仕事の効率を向上させ、自己効力感を高めるための強力なツールです。仕事中に心を落ち着けたいときはヒーリングミュージックを聴き、冷静さと集中力を保ちながら取り組むことができます。

また、計画的な行動を進める際には、クラシック音楽のように規律あるメロディが効果的です。思考を整え、目標に向かって着実に進むためのサポートをしてくれます。

一方、ジャズのようなリズム感のある音楽は、柔軟性と創造性を必要とする業務や、エネルギーを引き出す場面で活躍します。特に朝の集中タイムにジャズを取り入れることで、リズムに乗りながら集中力を高めることができます。

これらの音楽を日常のルーティンに組み込むことで、職場でのストレスを減らし、効率的に作業を進めることが可能になります。音楽を通じて、自己効力感を高め、行動力を引き出し、より自由で主体的な職場環境を作り上げることができるでしょう。

出典:音楽聴取による気分および人格特性的自己効力感への影響

CiNii Research
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Supplement…

癒やしの映像と音楽でリフレッシュタイム・・・

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本格風味を楽しみながら睡眠の質向上をサポートする新時代のウェルネスドリンクです。大麦発酵液のGABAをブレンドし、「機能性表示食品」の認証を取得。アンチエイジング、糖質制限、音楽療法、スポーツ医学などを専門とし、クロアのヒーリングミュージックの監修作品も手掛ける医学博士・板東浩先生と共同開発されたこのドリンクは、ワイン好きの方にもぴったりな心地よさと健康を両立させています。

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執筆

板東 浩(ばんどう ひろし)のアバター 板東 浩(ばんどう ひろし) 医学博士 日本統合医療学会四国支部長

徳島県糖質制限研究会代表 ​ 徳島大学卒業、ECFMG資格取得後、米国でfamily medicineを臨床研修。専門領域はアンチエイジング、糖質制限、音楽療法、スポーツ医学など。アイススケート選手として国体出場(1999 ~ 2003)。第9回日本音楽療法学会大会長(2009)。第3回ヨーロッパ国際ピアノコンクール(EIPIC)in Japan銀賞(2012)。日本プライマリ・ケア連合学会大会長(2017、高松)。 糖尿病関係の英文医学雑誌4誌のEditor-in-Chief(編集長,2024)。著書30冊以上、印刷物2,000以上、英語論文500以上。「新老人の会」徳島代表。

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