BGMが与える4つの効果!場面ごとに違う音楽のチカラとは

BGMが与える効果

BGMを流す効果には、どのようなものがあるの?

BGMを流して、店舗やオフィスの雰囲気を変えたいと思うことはありませんか。

普段、意識することはないかもしれませんが、BGMには雑音や周囲の会話をかき消すマスキング効果など、さまざまな効果があります。

そこでこの記事では、BGMが与える4つの効果と、場面ごとのBGMの選び方を解説します。

この記事でわかること
  • BGMがもたらす4つの効果
  • 店舗やオフィスといった場面ごとのBGMの効果の違い
  • BGMが逆効果になる場面

記事を読み終えた後には、あなたのお店や職場にあったBGMを選び、効果的に活用する方法がわかるようになるはずです。ぜひ、ご一読ください。

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目次

BGMの4つの効果

BGMの効果

BGM(バックグラウンドミュージック)とは、店舗やオフィス、イベント会場などで流す音楽のことです。

BGMは、ただ雰囲気を作り出すだけでなく、さまざまな心理的・行動的効果を生み出す重要な役割があるため、使い方のコツを押さえておくことが大切です。

BGMの代表的な効果には、主に以下の4つがあります。

  1. マスキング効果
  2. イメージ誘導効果
  3. 行動誘導効果
  4. 感情誘導効果

ここでは詳細を見ていきましょう。

1.マスキング効果

BGMのマスキング効果とは、特定の音を別の音で隠す、または弱める効果を指します。

マスキング効果は、騒がしい環境や雑音が気になる場所でBGMをかけると発揮する効果のことです。

例えば、オフィス環境では、BGMが電話の声やキーボードの音をマスキングし、集中力を維持するのに役立ちます。

他にも、カフェなど店舗でBGMをかけると、隣のテーブルの会話や外の騒音が聞こえづらくなるため、居心地の良い空間を作り出しやすくなるでしょう。

このように、マスキング効果は、BGMを流して快適な時間を作り出すために広く活用されています。

2.イメージ誘導効果

BGMのイメージ誘導効果とは、短時間で人々の感情やイメージに影響を与える効果です。

音楽には感情を動かす力があるため、ブランドのイメージを強化したり、雰囲気を演出したりすることができます。

例えば、高級感を持たせたい店舗では、クラシック音楽やジャズを流すことで、来店客に洗練された印象を与えることが可能です。

一方、活気を出したいイベントなどでは、テンポの速い音楽を使うことで、参加者の気持ちを高揚させる効果が期待できます。

イメージ誘導効果を巧みに利用することで、顧客や訪問者に与える印象のコントロールができるでしょう。

3.行動誘導効果

BGMの行動誘導効果とは、BGMが人の行動に影響を与える効果のことです。

例えば、店舗での購買行動やレストランでの飲食スペースなどでは、BGMによって人々の行動が変わることが研究で示されています。

ゆったりとしたテンポの音楽を流すと、レストランでの食事をする時間が長くなり、長時間滞在してもらいやすくなります。

一方、テンポの速い音楽を流すと、回転率を上げるのに効果的です。

また、店舗内での購買意欲を高めるには、購買行動を促進するようなアップテンポな音楽を流すことも有効です。

このように、BGMは人々の行動に影響を与えるため、企業の戦略的な目標を達成するための重要なツールとなり得ます。

4.感情誘導効果

BGMの感情誘導効果とは、BGMが人々の意識や感情に影響を与える効果のことです。

音楽は、リラックスさせたり集中力を高めたり、時には感動させたりと、人の心にさまざまな感情を引き起こします。

例えば、ストレスの多い環境で穏やかなBGMを流すと、リラックス効果をもたらし、従業員のストレスを軽減する効果が期待できます。

また、集中力を高めたいシーンでは、背景に流れるBGMが雑念を取り除き、作業効率を向上させることが可能です。

感情的な場面では、場面にマッチした音楽をかければ、感動を与えることもできます。

BGMの感情誘導効果をうまく活用することで、より満足につながる顧客体験を提供できるでしょう。

7つの場面ごとのBGMの効果の違い

BGMの効果

BGMは、使われるシーンによっても得られる効果が異なります。

場面にあったBGMを選ぶことで、目的に応じた効果を最大限に引き出していくことが可能です。

ここでは、以下の7つの具体的な場面ごとに、BGMがどのような効果を持つかを詳しく解説します。

  1. 店舗用のBGM
  2. テレビ・ラジオ用BGM
  3. 個人用のBGM
  4. オフィス用のBGM
  5. トレーニングジムのBGM
  6. 認知症予防のBGM
  7. 不妊治療用のBGM

1つ1つ、詳細を見ていきましょう。

1.店舗用のBGM

店舗用のBGMは、お店の雰囲気を作り、顧客の購買意欲を高める効果があります。

例えば、カフェやレストランでは、穏やかな音楽を流すことで、リラックスしたムードを作り出すことが可能です。

一方で、アパレルショップなどでは、トレンド感のある音楽を流して、顧客の購買意欲を刺激するとよいでしょう。

また、BGMは顧客の滞在時間や行動にも影響を与えます。

店舗の目的やターゲットに合わせたBGMを選ぶことで、顧客に与える印象をコントロールし、売上に直結する効果を期待できます。

2.テレビ・ラジオ用BGM

テレビやラジオで使用されるBGMには、視聴者や聴取者の感情をコントロールする効果があります。

ニュースやドキュメンタリー番組では、落ち着いた音楽を流すことで視聴者が真剣に受け止めやすくなるでしょう。

一方、バラエティ番組では、楽しさを増幅させるテンポの良い音楽が視聴者の気分を盛り上げます。

また、CMでは、ブランドイメージや商品の魅力を伝えるために、与えたいイメージにあった音楽を選ぶことが大切です。

このように、テレビやラジオでのBGMは、番組や広告の目的に応じて、視聴者の感情や行動に大きな影響を与える効果が期待できます。

3.個人用のBGM

個人用のBGMは、自分自身の感情や集中力をコントロールするために使われています。

例えば、リラックスしたい時には、ゆったりとしたクラシック音楽や自然音を選ぶことで、心身を落ち着ける効果があります。

一方、勉強や仕事に集中したい場合には、テンポの良いインストゥルメンタル音楽や、歌詞のないアンビエント音楽を選ぶとよいでしょう。

また、個人用のBGMは、メンタルヘルスの維持や向上にも寄与するため、日常生活に欠かせないツールの1つになっていることも少なくありません。

個人の目的やその時々の気分に合わせてBGMを選ぶことで、日常のさまざまなシーンで心地よい時間を過ごせるようになるでしょう。

4.オフィス用のBGM

オフィス用のBGMは、生産性の向上やリラックス効果を目的として導入されています。

会議室やオフィスの受付、休憩室などでBGMが流れることで、従業員の緊張がほぐれ、快適な空間を作ることが可能です。

特に、オフィスの受付で使用されるBGMは、来訪者に対して企業のイメージを伝える役割もあります。

また、会議の場面では、BGMが集中力を高め、建設的な議論を促進することも少なくありません。

一方で、休憩室では、リラックスできる音楽を流すことで、短時間でリフレッシュ効果が得られるでしょう。

職場環境でBGMを活用したいと考えている方は、以下の記事もぜひご覧ください。

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5.トレーニングジムのBGM

トレーニングジムで使用されるBGMは、運動の効果を最大化し、疲労感を軽減する効果があります。

アップテンポでエネルギッシュな音楽をかけていると、トレーニングのモチベーションが高まります。

また、音楽のリズムに合わせて運動することで、運動の効率が上がり、楽しく継続的にトレーニングができるといったこともあるでしょう。

さらに、運動後のクールダウンをするときには、リラックスできる穏やかな音楽が流れることで、心身を落ち着け、疲労感を和らげる効果が期待できます。

このように、ジムでのBGMは、トレーニングの質を向上させる重要な要素の1つといえるでしょう。

6.認知症予防のBGM

認知症予防のために老人ホームなどで使用されるBGMは、脳の活性化を促進し、認知機能を維持するために効果的です。

例えば、穏やかなメロディーや懐かしい曲を聞くと、入居者の記憶が刺激され、感情が安定すると言われます。

また、音楽療法としてのBGMは、リラックス効果をもたらし、日常生活の質を向上させるためにも有効です。

音楽のリズムやメロディーが脳に働きかけ、記憶力や注意力を高めることで、認知症の進行を遅らせる効果も期待できます。

このようにBGMは認知症予防の一環として、心理的・生理的な健康をサポートする重要な役割を果たしているのです。

7.不妊治療用のBGM

不妊治療の現場では、BGMが精神的ストレスの軽減やリラクゼーション効果をもたらすツールとして活用されています。

治療中の緊張や不安を和らげ、患者の心理的負担を軽減するために、リラックスできる音楽が流されている医院やクリニックも少なくありません。

また、音楽にはリラクゼーション効果があり、ストレスを軽減することで治療の効果を高める効果が見込めます。

特に、528Hzの音楽は、不妊治療においてリラクゼーションと心身の調和を促進する効果があるといわれます。

528Hzの音楽についてもっと詳しく知りたい方は、以下の記事をぜひご覧ください。

BGMの効果に関してよくある質問

BGMの効果

BGMは多くの場面で効果的に活用されていますが、その効果について疑問を持つ方も多いでしょう。

ここでは、BGMの効果に関してよくある質問に対して、詳しく解説します。

BGMが逆効果になることはある?

BGMが必ずしもプラスの効果をもたらすとは限りません。

特に、新しい仕事を覚えるときや集中力を必要とする作業においては、BGMが注意を分散させ、パフォーマンスを低下させることがあります。

これは、脳が新しい情報を処理する際に、音楽が追加の認知的負荷をもたらし、情報の理解や記憶の定着を妨げかねないためです。

例えば、言語を用いる作業や複雑な問題を解く際に、歌詞のある音楽が流れていると、その歌詞が頭の中で反響し、思考を妨害するともいわれています。

一方で、単純作業やルーチンワークにおいては、BGMがリズムやテンポを提供することで作業効率を向上させることがあります。

そのため、BGMを活用する際には、作業内容や目的に応じて適切な音楽を選ぶことが重要です。

作業効率を最大限に引き出し、逆効果を避けるためにも、場面にあったBGMを選びましょう。

寝る前にかけてもいい?

寝る前にBGMをかけることは、リラクゼーションのために効果的です。

穏やかなテンポの音楽や自然音は、自律神経系を安定させ、副交感神経を優位にする効果があります。

心拍数が低下して呼吸が落ち着くため、体全体をリラックスした状態にさせるのに効果的です。

副交感神経が活性化されると、ストレスホルモンであるコルチゾールの分泌が抑えられ、心地よい眠りに入りやすくなります。

ただし、激しいビートや急激な変化があるBGMをかけると、かえって神経を高ぶらせてしまうことがあります。

また、音量が大きすぎると、眠りを妨げる原因となってしまうため、注意が必要です。

寝る前にBGMをかける場合には、タイマー機能を利用して、一定時間後に音楽が停止するように設定するのも良いでしょう。

音楽を一晩中かけ続けていると、眠りについたあとに、その音で目が覚めてしまうことがあるためです。

ここでは、眠りにつくときにおすすめのBGMとして、医師(東京TMSクリニック院長)、田中 奏多先生監修の音楽をご紹介します。

BGMが与える4つの効果
Clinical Supervision Music
“Active Sleep ”
BGMが与える4つの効果
Clinical Supervision Music
“ A Prelude to Deep Sleep ”

まとめ

BGMの効果

本記事では、BGMの効果と場面ごとのBGMの効果の違いを解説しました。

BGMには、主に以下4つの効果があります。

  1. 不快な音や雑音をBGMで覆い隠し、快適な空間を作り出すマスキング効果
  2. BGMが持つイメージによって、空間や商品のイメージを操作するイメージ誘導効果
  3. BGMのテンポやリズムによって、人の行動を誘導する行動誘導効果
  4. BGMが持つ感情的な要素によって、人の感情を変化させる感情誘導効果

一方で、BGMが逆効果になる場合もあるため、選び方や音量には注意が必要です。

  • 集中力を要する作業では、BGMが逆効果になる場合もある
  • 寝る前に激しい曲をかけると、かえって眠りを妨げる可能性がある

本記事を参考に、あなたの職場や自宅にあったBGMを選んでみてください。

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