休日に“整える人”が成功する理由|世界のエリートが実践する休み方

医学博士で音楽療法士の板東浩です。

休日とは「何もしない日」ではなく、
「自分の軸を取り戻す時間」と捉える人が増えています。
単にオンとオフを切り替えるのではなく、
週末に心身を調整することで、
翌週の仕事に余裕と創造性が生まれやすくなるからです。

この視点は、すでに世界のビジネスエリートたちが
実践している習慣でもあります。
彼らは休日を“整える時間”として活用し、
高い集中力とパフォーマンスを維持しています。

そして、心身の状態が整った個人が集まれば、
自然と心理的安全性が育まれ、
良いチームワークへとつながっていきます。

こうした“整える休日”を支える手段として、
ヒーリングミュージックや自然の映像のように
五感をやさしく整えるメディアの存在も、
いま注目されています。

このコラムでは、心を整える休み方が、
仕事の質やチームの雰囲気にどのような影響を与えるのかを、
医療と音楽療法の視点からご紹介します。

目次

休日は「何もしない日」ではなく、自分を取り戻す“再構築”の時間

世界のエリートは「積極的な休養」で心を整えている

世界を見渡すと、オフィスでの働き方は着実に変わりつつあります。
屈指の企業で活躍するビジネスエリートたちは、
休日を「心の回復」のために有意義に使う習慣を身につけています。

エリートらが実践する「整える休日」の過ごし方の例
・軽いジョギングや散歩などの有酸素運動
・自然の中で過ごす時間
・読書や美術館巡りなど知的刺激のある活動
・意識的なデジタルデトックス
・音楽や映像を取り入れた感覚のリセット

ただ“休む”のではなく、
自分を整えるための“積極的な休養”として、休日を意識的に使っているのです。

これは、やる気・元気・活気を養うルーティンとも言えるもので、
食事・運動・睡眠といった基本を整え、
翌週の仕事を楽しんでやり遂げるための準備期間としても機能しています。

「五感を癒やす時間」が集中力と創造性を高める鍵に

特に、日常業務で常に神経を張りつめている現代人にとっては、
静かで和やかな環境で過ごすこと、
そして視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚といった
五感を優しく癒やすような過ごし方が効果的です。

五感を癒やす休日のアイデア
【視覚】自然の映像やアート作品を眺める
【聴覚】ヒーリングミュージックに身を委ねる
【嗅覚】アロマや森の香りでリラックス
【味覚】丁寧に淹れたハーブティーを味わう
【触覚】温泉やサウナ、ゆったりした衣服で心地よさを感じる

「休日は、自分の軸を取り戻す時間」──
そう意識することで、
働き方そのものに新しい可能性が広がっていきます。

音と蒸気に包まれて、心がほどけるサウナ時間──BGM & BGV

【サウナの癒やし】薪ストーブとロウリュで心と体をととのえる

「整った個人」から、心理的安全性は生まれる

安心できるチームは、制度ではなく関係性から生まれる

いま多くの企業で注目されているキーワード、
それが「心理的安全性」です。

これは「何を言っても大丈夫」と思える空気の中で、
メンバーが自発的に意見やアイデアを出せるような
信頼に満ちたチームの土台となるものです。

しかし、その空気は制度やルールだけで
つくられるものではありません。

たとえば、職場で意見を言ったとたんに否定されたり、
提案した内容をそのまま丸投げされてしまったり──
そんな経験をしたことがある人も多いのではないでしょうか。

本当に安心できる空気は、
日々の人と人との関わりや、
そこに集まる個々の状態から生まれます。

心に余白がある人が、チームに安心感をもたらす

日々のオフィスを思い浮かべてみてください。

自分自身を丁寧にケアできている人ほど、
周囲にも穏やかな関わり方ができる──
そう感じる場面はありませんか?

つまり、心理的安全性とは
“整った個人”からはじまるものなのです。

私自身、心身医学に関わる立場から、
人の「心」と「身体」は切り離せないものだと考えています。

「心身一如(しんしんいちにょ)」という言葉があるように、
心身のバランスが整っていればこそ、
自分にも他人にも優しく、健やかに向き合えるのです。

その意味でも、休日は「個人を再構築する時間」。
自分を静かに整えるひとときが、
仕事や人間関係の質にもつながっていきます。

感覚を落ち着ける音楽や、
美しい自然映像を眺めながら、
感情の波をなだめ、心に“余白”を取り戻してくれるでしょう。

音と映像の癒やし空間へ。リトリートBGM & BGV

【緑深まる渓谷】木々が織りなす癒やしの景色

自律的な「休む文化」が、オフィスに創造性をもたらす

週末は「なんとなく」ではなく、「自己再生」のために

「休日はなんとなく過ぎてしまう」──
そんな声も少なくありません。

けれど、本来の目的は“自分を再起動する”こと。
だからこそ、週末を「整えるための時間」として
意識的にデザインしていくことが、いま求められています。

週末に「整える時間」をつくるためのヒント
・家族や友人とのバーベキュー・キャンプ
・音楽と共に静かに過ごすひととき
・デジタルデトックス(スマホ・SNSから離れる)
・自分だけの“静かなルーティン”をつくる

その方法は人それぞれでも、
「自分に還る」感覚を得ることが重要です。

こうした習慣は、疲れた脳をリフレッシュし、
翌週の仕事に向けたエネルギーを静かにチャージしてくれます。

「調和」を軸にした働き方が、個人もチームも整えていく

いま注目されているのが、
「ワーク・ライフ・バランス」ではなく、
「ワーク・ライフ・ハーモニー」(仕事と生活の調和)という新しい視点です。

日本のビジネスパーソンは、
しばしば“仕事”と“プライベート”を対立するものと考えがちですが、
世界のエグゼクティブたちは、
両者を調和させることで持続可能な働き方を実践しています。

仕事と生活を切り分けるのではなく、
調和させることで、無理なく高いパフォーマンスを発揮できる──
それが「ハーモニー」という考え方です。

静かな時間の中で感覚を整えることは、
そんなハーモニーの入口になる行為です。

誰もが音や映像とともに“ひとりの静けさ”を取り戻せば、
やがてチーム全体にも、
自然と自由度と創造性が生まれていきます。

まずは、「休む力」を日常の中にそっと取り戻していくこと。
それが、これからの働き方に必要な文化なのかもしれません。

今、聴いてほしい癒やしの音楽セレクション

おわりに

良い仕事は、良い休日から生まれる。

どれだけ多忙な日々のなかでも、
音や映像を通して心を整え、静かに自分の軸を取り戻す──
そんな小さな習慣が、やがてチーム全体の空気をやわらかくし、
働き方そのものを変えていきます。

たとえるなら、ヒーリングミュージックや自然の映像は、
職場の空気を清らかに保つ“空気清浄機”のような存在。

感情のノイズを静かに沈め、
思考や対話に余白をもたらしてくれます。

“何をするか”ではなく、“どう整えるか”。

この時代に求められているのは、
そうした「自律的な休み方」なのかもしれません。

休み方の質こそが、仕事の質を決めていく。

そしてその先には、仕事と生活が調和する──
ほんとうの意味での「ワーク・ライフ・ハーモニー」が
見えてくるはずです。

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執筆

板東 浩(ばんどう ひろし)のアバター 板東 浩(ばんどう ひろし) 医学博士 日本統合医療学会四国支部長

徳島県糖質制限研究会代表 ​ 徳島大学卒業、ECFMG資格取得後、米国でfamily medicineを臨床研修。専門領域はアンチエイジング、糖質制限、音楽療法、スポーツ医学など。アイススケート選手として国体出場(1999 ~ 2003)。第9回日本音楽療法学会大会長(2009)。第3回ヨーロッパ国際ピアノコンクール(EIPIC)in Japan銀賞(2012)。日本プライマリ・ケア連合学会大会長(2017、高松)。 日本心身医学会 中国四国地方会大会長(2023)。糖尿病関係の英文医学雑誌4誌のEditor-in-Chief(編集長,2024)。著書30冊以上、印刷物2,000以上、英語論文500以上。「新老人の会」徳島代表。

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