ソルフェジオ周波数って科学的根拠はあるの?
壊れたDNAを修復するって本当?
音楽を聴いて気持ちが軽くなる、穏やかになるといった経験をしたことはありませんか。
近年、ヒーリングミュージックやリラックスできる音楽として、ソルフェジオ周波数が注目されています。
しかし、ソルフェジオ周波数はそもそもどのようなもので、本当に科学的根拠はあるのか疑問に思う人もいるかもしれません。結論から伝えると、ソルフェジオ周波数には科学的根拠があります。
そこで本記事では、ソルフェジオ周波数の効果にはどのような科学的根拠があるのか、周波数ごとにどのような効果が期待できるのかについて詳しく解説します。
日々のリラクゼーションに音楽を取り入れたいと考えている方は、ぜひご覧ください。
- ソルフェジオ周波数の科学的根拠
- ソルフェジオ周波数の種類ごとの効果
- ソルフェジオ周波数を取り入れるコツ
【解説】ソルフェジオ周波数の科学的根拠
そもそもソルフェジオ周波数とはどのようなもので、科学的根拠はあるか気になっている方は多いでしょう。
ここでは、以下の2つの点から、ソルフェジオ周波数について解説していきます。
- ソルフェジオ周波数はリラックス効果があるとされる周波数
- ソルフェジオ周波数の科学的根拠はある
それぞれ、詳しく解説します。
ソルフェジオ周波数はリラックス効果がある周波数
ソルフェジオ周波数とは、古代の音階に基づく特定の周波数で、癒やしの効果があるとされているものです。
「ソルフェジオ」(Solfeggio)は音楽理論の用語で、音階を意味します。「周波数」は、音が一秒間に何回振動しているかを表したものです。
ソルフェジオ周波数は、7世紀初頭から伝わる「グレゴリオ聖歌」に使用されている音階で、各周波数が人の心や体にさまざまな影響を与えるとされています。
特に、ソルフェジオ周波数の中の1つ「528Hz」は、「奇跡の周波数」や「愛の周波数」と呼ばれる周波数です。
528Hzなどソルフェジオ周波数を含んだ音楽には、ストレスの軽減やリラクゼーション効果があるとされ、音楽療法での活用や研究が進んでいます。
音楽療法や瞑想にソルフェジオ周波数取り入れることで、心身のバランスを整える作用があると注目が集まっています。
ソルフェジオ周波数の科学的根拠はある
ソルフェジオ周波数は科学的研究も進められており、順天堂大学大学院医学研究科による「Effect of 528 Hz Music on the Endocrine System and Autonomic Nervous System」という論文の中で研究結果が発表されています。
研究の中で528Hzの音楽は、他の周波数の音楽よりも内分泌系や自律神経に良い影響をもたらし、5分間聞くだけで強いストレスを軽減する効果があるとされています。
私たち人間の体の中で、呼吸・体温調節・発汗など意識的にコントロールできない機能を調整しているのが、自律神経です。
自律神経は交感神経と副交感神経の2つから成り、体のバランスを保つために相互に作用しています。
528Hzの音楽を聴くと、ストレスを感じたときに増加するホルモン「コルチゾール」が減少し、不安や心配などを緩和するホルモン「オキシトシン」が増加することか分かっています。
そのため、528Hzのソルフェジオ周波数が自律神経に与える効果には、科学的根拠があると言えるでしょう。
ソルフェジオ周波数の9つの種類
ソルフェジオ周波数には、9つの異なる周波数があり、それぞれ別の音階で意味合いや効果が異なります。
9種類の周波数は、大きく分けて、主要な6つの周波数と、のちに追加された3つの周波数に分けることができます。
主要な6つのソルフェジオ周波数
ここでは、主要な6つのソルフェジオ周波数の持つ効果や特徴を紹介していきます。
周波数 | 効果 | 内容 |
528Hz | 愛・奇跡 | DNA修復や細胞再生を促進し、心と体を癒す力がある |
396Hz | 不安感情からの解放 | 恐怖や罪悪感などのネガティブな感情を解放し、心を軽くする |
417Hz | 変化への挑戦 | 変化に対する恐れを克服し、ポジティブな変化を受け入れる力を強化する |
639Hz | 対立からの調和 | 人間関係の調和とコミュニケーションの改善を図る |
741Hz | 表現力の向上 | 表現力と創造性を高め、自己表現を円滑にする |
852Hz | 直感力の向上直感力と内なる洞察を高める | 直感力の向上直感力と内なる洞察を高める |
それぞれについて、詳しくみていきましょう。
528Hz:愛・奇跡
528Hzは、「奇跡の周波数」や「愛の周波数」とも呼ばれます。DNAの修復や細胞再生を促進する効果があり、心身のバランスを取り戻し、深い愛とつながりを感じるのに役立つとされています。
ソルフェジオ周波数の中でも研究が進み、広く知られている周波数です。どの周波数を取り入れるか迷ったら、まずは528Hzを選んでみてください。
ここでは、音楽療法の第一人者である理学博士、和合治久先生監修の音楽をご紹介します。
396Hz:不安感情からの解放
396Hzのソルフェジオ周波数は、恐怖心や罪悪感、トラウマからの解放を促し、心身のバランスを回復させると言われています。
現代では、職場や学校などでの辛い体験を通して、さまざまな不安感情を持っている方も少なくありません。
396Hzを聴くと、精神的な不安が和らげられ、生きる力が強化されると言われています。
417Hz:変化への挑戦
417Hzは、ネガティブなエネルギーを取り除き、心が穏やかになるのに役立つ周波数です。
過去に辛く悲しい体験をした人は、トラウマや嫌な記憶に囚われてしまうこともあるでしょう。
417Hzを聴くと、恥や怒りなどの感情を癒やし、前向きな変化を受け入れる準備が整うとされています。
639Hz:対立からの調和
639Hzは、人間関係を円満にし、心の調和をもたらすとされる周波数です。
ストレスやイライラ感を和らげ、協調性と利他性を高める効果が期待できます。
穏やかなメロディーで心が癒されれば、対人関係がスムーズになり、人とのつながりを深められるでしょう。
741Hz:表現力の向上
741Hzは、心や体に溜まったネガティブなエネルギーを浄化し、自己表現を促す効果がある周波数です。
怒りや嫉妬、不安な感情に囚われると、自分らしさを見失ってしまうことも少なくありません。
714Hzは、後ろ向きな感情でブロックされている心を解き放ち、ありのままの自分を表現したいときにおすすめの周波数です。
852Hz:直感力の向上
852Hzは、直感力と内なる洞察を高める周波数です。混乱や迷いに直面すると、本心や物事の本質が見えなくなることも珍しくありません。
852Hzは、自分の内なる声に気づき、真実を見抜く力が研ぎ澄ます効果があるとされています。
心の曇りを取り払い、思考をクリアにしたいときにおすすめの周波数です。
追加された3つのソルフェジオ周波数
ソルフェジオ周波数は古代からあるとされていますが、20世紀に入りさらに深い治癒や意識の拡大を目指して追加されたのが、下表にある3つの周波数です。
周波数 | 効果 | 内容 |
174Hz | 意識の拡大 | 肉体的および精神的な苦痛を軽減させる |
285Hz | 自然治癒力 | 体の自然治癒力を高め、細胞を活性化させる |
963Hz | 高次元の意識 | 精神的な覚醒や全体的な視野の広がりをもたらす |
それぞれについて、詳しく解説していきます。
174Hz:意識の拡大
174Hzには、心の不安や恐れを和らげ、精神を安定させる効果が見込めます。ソルフェジオ周波数の中で最も低い周波数です。
ストレスを抱えている日々を送っていると、落ち込んで不安感情を抱いてしまうこともあるでしょう。
心を穏やかにして、前向きな思考や生きる意欲を引き出したいときにおすすめの周波数です。
285Hz:自然治癒力
285Hzは、心身の癒やしと回復を促進し、安心感を取り戻す効果があるとされています。
また、身体の傷や組織の修復を助け、免疫力を高める自然治癒の力が期待できます。
不安を感じ、心が落ち着かないときには、まず安定した感覚を覚えることが大切です。
癒やしを求めているときには、285Hzを聴いてみてはいかがでしょうか。
963Hz:高次元の意識
963Hzは、脳神経系に直接作用し、ストレスや過労で乱れた脳機能をリセットしたいときに役立ちます。
ソルフェジオ周波数の中でも、最も高い周波数です。
心や体が疲弊しているときには、心身のバランスを回復させ、前向きな気持ちを取り戻すことが大切です。
脳を活性化させ、すっきりとした気分を取り戻したいときにおすすめの周波数です。
ソルフェジオ周波数を取り入れるときの3つのコツ
ソルフェジオ周波数を取り入れるときには、以下の3つのコツを押さえましょう。
- 静かな場所でかける
- 音量に注意する
- リラックスしたいときにかける
1つずつ、詳しく解説します。
静かな場所でかける
ソルフェジオ周波数の効果を引き出すには、静かな環境で聴くのがおすすめです。
自宅の寝室やリラックスできる場所で、座ったり横になったりリラックスできる体勢で音楽を楽しむのが理想的とされています。
街中の喧騒や人が多いカフェでかけることは、おすすめしません。
また、自然に囲まれた場所で聴くのも方法の1つです。静かな場所であれば騒音にも邪魔されず心の内面と向き合うことができ、より深いリラックス効果が得られるでしょう。
音量に注意する
ソルフェジオ周波数をかけるときには、音量にも注意が必要です。
いくら心地よい音楽でも、音量が大きすぎると逆にストレスを引き起こし、リラックス効果を損なう恐れがあるためです。
具体的な数値では、40dBか30dB以下に設定するのがよいとされています。騒音レベルごとの音の感じ方は、下表の通りです。
騒音レベル | 目安 |
40dB | 図書館の館内 |
30dB | ホテルの室内 |
音の感じ方は周囲の環境にも左右されます。昼間のリラックスタイムでは、周囲の雑音にかき消さない程度の音量にする、夜寝る前に静かな環境で聴く際には、音量を控えめにするなどの調節を行いましょう。
心地よいと感じる音量に設定してソルフェジオ周波数が含まれた音楽をかけてみてください。
リラックスしたいときにかける
ソルフェジオ周波数は、リラックスしたいときにかけるとよいとされています。
集中しなければならない仕事や勉強の作業中ではなく、自宅でリラックスしている時間や、就寝前のひとときにかけると効果的です。
ソルフェジオ周波数は、心と体の調和が整うとされているため、ヨガやストレッチ、瞑想の時間にかけるのもおすすめです。
まとめ
今回は、ソルフェジオ周波数の科学的根拠について解説しました。
- 528Hzのソルフェジオ周波数を聴くと、自律神経に良い影響を与えストレス軽減やリラクゼーション効果が得られることが科学的に示されている
- 528Hzの音楽を聴くと、ストレスホルモンであるコルチゾールが減少し、安心感をもたらすホルモンであるオキシトシンが増加することが確認されている
- ソルフェジオ周波数は内分泌系に良い影響を与えるとして音楽療法にも活用されている
ソルフェジオ周波数を日々の生活に取り入れるときには、以下の3つのコツを押さえましょう。
- 静かな場所でかける
- 音量に注意する
- リラックスしたいときにかける
リラックしたいときや精神的なバランスを整えたいときには、ぜひソルフェジオ周波数が含まれた音楽を聴いてみてください。